三菱ふそうトラック・バスが5月13日発表した中期経営計画によると、工場の稼働率を上げるとともに、市場に近い場所で生産するように生産体制を見直す。
小型バス「ローザ」を生産する大江工場(愛知・名古屋市)の機能を第2四半期までに、大型バスを生産する100%子会社三菱ふそうバス製造(富山市)に集約する。川崎工場で行っている車両組立のラインを集約し、構内物流と生産性を大幅に改善する。
海外では、タイ市場向けの大・中・小型トラックの生産を行うバンコクの工場を2009年末までに生産終了し、アセアン地域内へ移管する。タイ市場での販売・サービスは継続する。欧州向けの生産拠点であるポルトガル・トラマガル工場の稼働率向上を目指す。
原材料調達についても、ダイムラーのグローバルな調達ネットワークを活用・共同調達を行う。原材料価格の変動にも柔軟に対応する体制を構築する。新製品導入や主な市場に近い拠点への生産シフトにともない、部品調達のグローバル化を進める。