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エコス/通い箱の導入開始、23万ケースが物流ルート循環

2009年05月22日/SCM・経営

エコスは5月20日、環境負荷の軽減と物流効率化を狙いとして、物流標準クレートの導入を開始したと発表した。

5月1日から順次、取り組みがスタートし、7月からはグループ3社と取引先21社の体制で運用を実施する。計画では、2010年度末までにグループと協同組合セルコチェーンの一部加盟企業を加えた計9社、取引先90社の体制にまで拡大する予定だ。

一般的に、スーパーマーケットの物流センターに集まるクレート(通い箱)の種類は、数百種類となっており、仕分け・保管に膨大なコストを費やしている。クレートを用いない商品の流通では、主に段ボール箱が利用されており、資源リサイクル活動に伴うコストが発生するほか、環境面においても負荷が生じる要因となっている。

同社は環境に優しい物流の取り組みとして、行政、日本スーパーマーケット協会などが推奨する「標準クレート」を東日本で初めて導入開始した。規格統一されたクレートを活用することで、管理するクレートの種類が格段に改善され、同社と取引先の物流センター、店舗での作業効率の向上が期待できるほか、段ボール廃棄の抑制につながると見ている。

当初はグループ103店舗と物流拠点(所沢物流センター・茨城物流センター2か所)と取引先(チルド商品の取引先21社)の間で標準クレート5万ケースが循環する。計画では、2010年度末までに、グループとセルコ加盟企業の一部店舗をあわせた約150店と各物流拠点(袖ヶ浦センター・山梨センター含めた4か所)、取引先90社の間を約23万ケースの標準クレートが循環する計画。

標準クレートの導入により、納品時の段ボール箱が抑制され、年間約20トンのCO2排出量が削減できる見通し。付帯する仕分け整理に要する人件費も改善される。

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