三菱総合研究所は5月27日、三菱総研DCS（東京都品川区、三菱総研）、三菱電機インフォメーションシステムズ（東京都港区）と共同で、企業の基幹業務システム（ERP）事業を強化するため、3社の合弁で新会社「MRIバリューコンサルティング」を設立すると発表した。
新会社は三菱総研の連結対象子会社との位置づけで、三菱総研DCSとともに三菱総研のシンクタンク・コンサルティングの知見、三菱総研DCSの持つソリューション提供力・運用実績を活かして新会社と連携。グループの成長戦略として製造や流通などの民間企業への事業を拡大する。
新会社は、たとえばある事業のサプライチェーンが複数の法人で成立しているような場合、1か所で企業群のオペレーションに必要な業務が運用できるグローバル・ワン・インスタンス・システムをERPシステムとして提供する。
数十以上にもおよぶ大手企業のビジネスユニットには、事業のビジネスモデルを戦略的に分析し再定義してモデル毎にビジネスシステムを導入する。再定義されたビジネスモデルの数は、一般に製造業の場合で数種類程度でビジネスユニット数の10分の1以下になる。これで事業戦略を反映したERPシステムのスピーディーな構築が可能となる。
また事業のコアプロセスには、ビジネスモデル分析に基づく最適なERPシステムの適用を工夫し、ノンコアプロセスにはベストプラクティスのレファレンスを活かして短時間・少工数で設計導入まで実行する体制や方法を提供する。
新会社の概要
社名:MRIバリューコンサルティング（MRI Value Consulting Inc.）
代表者:関孝社長
事業開始:6月予定
所在地:東京都品川区東品川4-12-2 品川シーサイドウエストタワー
資本金:1億5000万円
出資比率:三菱総合研究所36％、三菱電機インフォメーションシステムズ34％、三菱総研DCS30％
事業内容:戦略コンサルティング、ITコンサルティング、ERPコンサルティング、ERPインテグレーションなど
