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伊藤忠商事/2億ドル投じ西海岸に穀物輸出施設

2009年06月02日/物流施設

伊藤忠商事は6月2日、穀物メジャーのブンゲ・ノース・アメリカ(Bunge North America)、韓国バルクキャリアーの米国法人STX Pan Ocean (America), Inc.と共同で、2億ドル強を投じ米国西海岸最大級となる穀物輸出施設を新設することに合意したと発表した。

3社は合弁で新会社を設立。米国ワシントン州ロングビューに西海岸最大級の穀物輸出施設を建設する。新設する穀物輸出施設は、ループ式の線路敷設により貨車受入の効率を大幅に引き上げることで、同地域で最高率の穀物受入能力を有す。最新鋭機材を導入することで最大の穀物積出能力を備える。コロンビア川での、はしけ輸送による穀物の受け入れも行う予定であり、小麦、大豆、とうもろこし、副産物など年間約800万トンの取扱いを目指していく。出荷は海上輸送となる。

人口増加や所得レベルの向上を背景とした中国・アジア市場の拡大や、世界レベルでのバイオ燃料増産なども加わり、穀物需要が増大している。一方、食の安心安全に対する消費者ニーズも高まっており、質量両面で食糧資源を安定確保することが、アジア各国での課題となっている。

同事業は世界的な穀物メジャーとして強力な穀物オペレーション力を持つブンゲ、グローバルに海運業を展開するSTX Pan Ocean、日本をはじめとするアジアで川中・川下分野を含め顧客基盤に強いネットワークを持つ伊藤忠がパートナーとなり、地理的優位性の高い米国西海岸で穀物輸出施設を新設するもの。

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