新日本石油は6月15日、出資する潤滑油・グリースの生産、販売会社である天津日石が、潤滑油製造工場(中国・天津市)の生産能力を増強し、年産8万kl体制としたと発表した。
中国での潤滑油需要は、世界的な景気低迷の影響から一時的に減少傾向にあったが、今後は、主な需要先の自動車産業や、建設機械産業などを中心に拡大傾向が続くものと見込まれている。
新日本石油初の海外潤滑油製造工場として1996年に操業開始した天津日石は、中国国内の潤滑油需要増加に備え、工場内にブレンド用タンクを増設した。これにより、天津日石の潤滑油生産能力は、従来の5万5000kl/年から8万kl/年へと大幅に増強された。
新日石(広州)潤滑油有限公司と合わせると、同社グループの中国国内での潤滑油生産能力は10万7000kl/年となる。