日立物流は6月25日に発表したCSRレポート2009で、貨物輸送のモーダルシフト推進を2008年度実績を100とした場合、2001年度は125に向上させると発表した。
加えて2008年度は40.9%だったエコカー保有率を今年度は50%に引き上げる。
レポートで触れられている環境負荷削減の取組は、埼玉県、千葉県など計5ヶ所に環境配慮型物流センターを建設したこと、発光ダイオード照明や超高効率変圧器の導入など省電力化に取組んだことなどが挙げられている。
また、各社の物流センターに分散している貨物をこれら環境配慮型の物流センターへ集約し、共同配送する共同保管・共同配送も推進。今後は食品、シューズ、スポーツ用品の各業界を中心に積極的に提案していくという。
さらに京浜港高度化推進協議会が主催する「背後圏内陸部輸送ワーキンググループ」の45フィートコンテナの国内輸送実証実験への参加、昨年10月にはスチール製リターナブルコンテナの日中間での実用化も実施した。
内陸荷主Aと内陸荷主Bが近隣で、しかもインランドデポに比較的近い所在地であったため、インランドデポの活用で空コンテナの輸送距離を短縮し、海上コンテナの効率的な往復輸送を実現した。
廃棄物削減の取組では、ハイブリッドカメラ包装で緩衝材の使用量を減らし、包装容積を10%、ダンボール使用量を17%(年間約2.7トン)、組み立て時間を40%それぞれ削減した。