川崎重工業は6月29日、韓国の製鉄会社POSCOから蒸気タービン発電設備を受注したと発表した。
納入先は同社光陽製鉄所で、引き渡しは2010年の予定。
受注した発電設備は、コークス乾式消火設備(CDQ)に設置するもので、コークス炉にて乾留された赤熱コークスを不活性ガスで消火し、その顕熱をボイラーで蒸気として回収し、発電に利用する設備。
POSCOは1968年に韓国国営製鉄会社として設立。2000年に民営化されたのち、2002年にPOSCOと社名変更した。POSCOは1973年に浦項、1992年に光陽に一貫製鉄所を建設。2008年の粗鋼生産量は世界第3位。
川崎重工業は1956年から産業用蒸気タービンの製作を開始し、現在までに約340台を納入しており、POSCO向けにもCDQ用蒸気タービンを納入した実績を持つ。