池上通信機は7月22日、東京・大田区の池上工場を栃木・宇都宮市の宇都宮工場に移転し、生産統合すると発表した。
同社は、生産性の向上・効率化の追求によるコスト競争力強化が、厳しい市場環境下で勝ち残っていく重要課題であると考え、原価低減や固定費の削減などに取り組んできた。
昨年後半以降の実体経済の急激な収縮を背景として事業環境が悪化。当面は売上高の伸びが期待できる状況ではないことから、生産効率の向上を図りコスト競争力を創出するために、放送用カメラシステムの開発・生産拠点である池上工場(羽田事業所含む)を宇都宮工場に移転し、生産統合を実施することを決めた。
池上工場の移転完了はことし12月上旬を予定。移転に際し、宇都宮工場敷地内に新棟2棟を増築する。生産統合は2010年4月1日。
池上工場の土地と建物の移転後の活用について、池上グループ全体での有効活用を検討中。投資額は新棟2棟(延床面積5175㎡)の増築費約6億円を見込んでいる。