NECエレクトロニクス、ルネサステクノロジ、日本電気、日立製作所、三菱電機は7月28日、当初7月末をめどに予定していた、NECエレクトロニクスとルネサステクノロジとの統合基本契約の締結が8月末になるとの見通しを発表した。
NECエレクトロニクスとルネサスのグローバルな生産拠点および販売拠点を含めたデューディリジェンス（資産調査）に想定以上の時間がかかり、検討作業が遅れている。5社は8月末までの契約締結を目指し、引き続き精力的な協議を行う。
資産調査は、会計士や弁護士が担当している。両社の統合比率については、資産調査などの内容を踏まえて協議のうえ、統合契約締結までに決定する方針。
NECエレクトロニクスは2002年にNECから、ルネサスは2003年に日立製作所と三菱電機からそれぞれ分離独立する形で設立された半導体専業企業。世界的な半導体市場の競争が激化する中、経営基盤と技術力の強化を図り、企業価値の増大に努めることを目指し、5社は4月27日に事業統合の検討開始に合意した。
マイコン分野では世界第1位と第2位の事業統合となる。
