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佐渡汽船/個人客の取り込みで売上高は29%増、営業損失3700万円

2009年08月07日/3PL・物流企業

佐渡汽船が8月7日に発表した2009年12月期第2四半期決算によると、売上高は53億7200万円(前年同期比29.5%増)、営業損失3700万円(前期は6億8800万円の営業損失)、経常損失1億2800万円(7億8100万円の経常損失)、当期損失3億1200万円(3億9700万円の当期損失)となった。

全般的には新型インフルエンザの影響、3月末より始まった高速道路料金のETC休日特別割引により他の観光地との競争力低下が懸念されるなど、厳しい状況となった。そこで、地元自治体と協力して5月末より土曜・日曜・祝日出発限定の「本土発乗用車往復運賃割引」を実施し、マイカー利用による個人客の誘致に努めた。その結果、団体客は減少したが、マイカー利用による個人客は高速道路料金のETC休日特別割引との相乗効果もあって増加し、輸送量は堅調に推移した。

部門別の概況は、海運業の第2四半期の旅客輸送人員は73万3665人(前期は73万7617人)、自動車航送台数は乗用車換算で10万3603台(9万7737台)、貨物輸送トン数は5万8731トン(6万2024トン)となった。3月に佐渡汽船シップマネジメントと分社したため、人件費を中心に費用の削減効果が出ていること、原油価格の下落で船舶燃料費が減少したことで費用面では大幅な減少となったが、4-6月期の燃料油価格変動調整金を2ゾーンに引き下げた(前期は3ゾーン)こと、5月末からの「本土発乗用車往復運賃割引」で増収には至らなかった。売上高は35億6201万円、営業利益は5236万円となった。

一般貨物自動車運送業では、米の輸送やダンプの稼働、クレーン車のリースなどは堅調に推移したが、佐渡汽船通運が4月末に解散したため、5月以降その分の売上高が減少。売上高は10億422万円、営業損失は1552万円となった。

売店・飲食業の食堂部門は、第1四半期に閑散期の増収対策として苗場地区で行った営業が好調だったこと、また4月以降、新たに佐渡島内の道の駅の売店・食堂の営業を行っていることから売上高は増加。売店部門は第2四半期の観光客の増加による売上高の増加があるものの、閑散期の不振の影響もあり増収には至らかった。4月以降新たに佐渡島内の道の駅で営業を行っている売店などの賃貸料などで費用も増加している。売上高は5億4442万円、営業損失は3893万円となった。

観光業は、旅館業で団体客の宿泊と食事利用が増加したことから売上高が増加。観光施設業は個人観光客の入館者の増加があったものの団体観光客の不振の影響が大きく、全体の売上高は3億6136万円、営業損失は8246万円となった。

通期は売上高122億7500万円(14.3%増)、営業利益8億5200万円、経常利益6億7000万円、当期利益5億3900万円を見込んでいる。

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