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シルバーオックス/負債総額約57億円で破産手続き開始

2009年09月01日/SCM・経営

シルバーオックスは9月1日、大阪地方裁判所への破産手続き申立てを行い、破産手続き開始が決定されたと発表した。負債総額は約57億円。

シルバーオックスは、1948年8月に内外衣料製品会社として設立、総合衣料メーカーとして多くの小売業を販路として業容を拡大してきた。1963年8月には大阪証券取引所市場第2部に上場し、2000年3月期には売上高450億9100万円の最高額を達成。同年3月には東京証券取引所、大阪証券取引所市場第1部への指定も受けた。

だが、2000年3月期をピークに消費の低迷による大手流通業の不振、消費者の購買行動の変化などに機敏な対応をしきれず、売上は減少傾向となった。

2009年3月期には売上高が134億3500万円と低迷。このため、2004年には東京支店、2007年には大阪本社、2008年には市川・大東の商品センターの不動産売却などのほか、2007年には早期退職の実施、役員退職慰労金制度の廃止、既存の役員退職慰労金の免除を受けるなど経費削減と財務体質の健全化に努めたが、売上の減少が進展し業績が悪化。

手元資金も不足し、ことし7月15日に約束手形の1回目の不渡り出した。この状況下で7月22日には連結子会社のイン・アウトの株式をサトーに全部譲渡し、また、海外の物流事業会社である喜楽客思紡織品(上海)有限公司、青島喜楽客思服装有限公司の出資持分を8月13日に佐川グローバルロジスティクスへ譲渡する契約を締結した。

しかし、これらの株式譲渡などが実施されても、完了までの間の資金繰りで金融機関などと折り合いがつかず、運転資金の不足が明らかになったため、今後の事業継続を断念、破産手続により清算することを決めた。

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