積水化学工業は9月17日、住宅カンパニーがタイ・バンコク市に生産合弁会社、販売合弁会社をタイ最大のコングロマリット、Siam Cement Group傘下のSCGMと設立することで合意し、10月からバンコク市とその周辺で住宅事業を開始する。
タイは戸建志向が強く、セキスイハイムの強みを活かせること、SCGMとパートナーを組むことができること、タイには積水化学の高機能プラスチックスカンパニー管轄のグループ会社が複数あり、現地とのつながりが形成されていることなどを挙げている。
合弁会社はセキスイハイムの固有技術(高性能、高耐久、短工期)と、SCGのブランド力を組み合わせ、タイの住宅メーカーとしてのブランドを確立するとしている。
このためセキスイハイムが日本で構築した高気密・高断熱・高耐久技術と工場生産による高品質で差別化を図る、安定した受注確保のため、当初は大手ディベロッパーに絞った営業展開を中心に行う、建物本体から内装仕上げまでを一貫して行い、さらに販売からアフターサービスまで行うことで差別化を図る、などの戦略を採る。
事業計画では、実質事業初年度となる2010年度(1~12月)は年間100棟、2013年度には年間1000棟の販売を計画する。