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NTTデータ/企業向け安全保障貿易管理支援ソリューションの提供開始

2009年09月30日/IT・機器

NTTデータは9月29日、国際貿易業務を行う企業向けの安全保障貿易管理支援ソリューション「STC ManagerTM」の提供を開始すると発表した。

「STC Manager」は、企業が海外へ貨物や役務(技術)の輸出業務を行う際、外為法などの法令を遵守し違反リスクを未然に回避するために、審査業務を全社的に標準化・効率化し、コンプライアンス基盤を強化するソリューション。

10月1日から導入アセスメントサービスを開始し、2010年3月1日にパッケージ商品の販売を開始する予定。パッケージ単価は、4000万円。保守費用は月額60万円。カスタマイズ費用は、導入アセスメントサービス後に見積もりを行う。

企業がグローバル市場での事業活動を安定して継続するためには、外為法に基づいた自主管理のためのコンプライアンス・プログラムの確立・遂行が前提となる。ことし11月に施行される改正外為法では、安全保障上の懸念がある貨物や役務についての不正輸出事件の多発を踏まえ、規制が強化されるとともに、違反時の罰則も強化される。これにって、国際貿易業務に携わる企業は、自主管理に対する一層の厳格化が求められることになる。

NTTデータは、30年来の貿易物流分野のシステム構築に携わった実績や業務ノウハウをもとに、ユーザ要望を業界横断的に取り入れ、安全保障貿易管理業務の効率化とコンプライアンス確保をITで支援するソリューション「STCManager」を開発した。

「STC Manager」は、国際貿易業務を行う企業がリスト規制・キャッチオール規制についての安全保障貿易管理を行う上で必要な該非判定、顧客審査、取引審査の機能を実装。設計、調達、営業から輸出管理の全部門は、「STC Manager」により効率的に業務を遂行でき、各判定結果を証跡として残すことができる。「STC Manager」に蓄積される判定結果を企業の基幹システムに連携することで、設計や開発、契約や受注、船積み手続きや出荷の全業務に対し、高度で均一の監視レベルを実現することも可能。

「STC Manager」は、該非判定機能、顧客審査機能、取引審査機能、承認ワークフロー機能の4つの機能を有する。各機能はモジュール化されているので、商品特性やビジネスプロセスに合わせ、さまざまな安全保障貿易管理プロセスに柔軟に対応することが可能だ。

「STC Manager」導入のメリットとしては、判定結果や承認プロセスを証跡として一元的に管理することで、外部監査や経済産業省の事後審査の対応稼動を削減できる。過去の判定結果を簡易に検索することで、業務効率が向上する。政省令改正に対する対応作業の負荷を低減するほか、各判定作業のミスや漏れを削減し、国際貿易における不正輸出リスクを低減できる。各審査の承認後でなければ輸出できない仕組みにすることで、紙帳票による運用であいまいになっていた要素を排除できる。全社的に管理レベルを標準化でき、ガバナンスを徹底できる。

同パッケージ商品はスタンドアロンで利用できる設計となっている。コアとなる5つの機能をモジュール化しているので、導入効果を高めるために基幹システムと連携した機能構成で利用することも可能。

問い合わせ
NTTデータ
第一公共システム事業本部
第二公共システム事業部
佐野、泉、高野
TEL.050-5546-2912

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