経済産業省は9月29日、長瀬産業とその完全子会社、ナガセケムテックスの産業活力の再生と産業活動の革新に関する特別措置法に基づく資源生産性革新計画を認定したと発表した。
計画の概要は、長瀬産業はナガセケムテックスと共同でシャープグループが進めている堺市の大規模液晶パネル工場等のコンビナートに進出に、液晶パネル工場とナガセケムテックス堺工場を結ぶパイプラインを建設し、液晶パネル工場内に薬液供給システム、中継ユニット、供給タンクを設置し、24時間365日体制で供給できる設備を構築する。
また、薬液の消費量・在庫量を常時モニタリングするシステムを導入し、適切な生産計画の立案、在庫管理を可能とする。これらの取組で資源生産性の向上を目指すもの。
計画ではエネルギー生産性を19.4%向上させ、従業員は1021名から10名増員する。新規採用は2名で出向、転籍、解雇の予定はない。財務内容は有利子負債/キャッシュフローを10倍以内、経常収支比100%以上を目指す。
ナガセケムテックスは、液晶パネルを製造する際に使用する薬液を直接供給し、使用済みの薬液を回収してリサイクルする。計画ではエネルギー生産性を8.3%向上させ、従業員は500名から523名体制とし、8名を新規採用する。財務内容は有利子負債/キャッシュフローを10倍以内、経常収支比率100%以上とする。