三菱化学は10月22日、太陽光発電によるトラック運転室内の冷房システムを開発したと発表した。
三菱化学物流、菱化ロジテックと共同で、ことし8月に冷房システムを2セット試作し、10tトラック2台に装備のうえ、冷房システムの性能・燃費改善効果などを把握するための実証実験を開始した。
<太陽電池を装着したトラック>
<ウィング車の装着状況>
三菱化学は有機太陽電池の2015年の量産開始を目指し研究開発に注力している。並行して、有機太陽電池の「究極の薄膜・軽量」という特長を活かせる新規用途の開発も進めている。
新開発の太陽光発電によるトラック冷房システムは、軽量のため走行に支障を来たさないアモルファスシリコン系薄膜太陽電池の採用により初めて実現。同社の有機太陽電池の実用化の際には、製造コスト低減や取扱いの簡便さ、薄膜・軽量化が要因となり、普及が期待される。