財務省が10月22日に発表した2009年上半期の貿易統計速報によると、輸出額は27兆2748億円（前年同月比36.4％減）、輸入額は25兆3244億円（39.9％減）とともに2期連続で減少した。
輸出では、自動車（53.8％減）、鉄鋼（42.6％減）、半導体等電子部品（27.0％減）などの品目が減少した。輸入では原粗油（59.3％減）、液化天然ガス（49.3％減）、非鉄金属（67.0％減）が減少。輸出は過去12位、輸入は10位の水準だった。
各地域の貿易動向では、米国向け輸出は4兆3826億円（39.6％減）と5期連続で減少し、輸入は2兆7034億円（36.0％減）と2期月連続で減少した。輸出から輸入を差し引いた額は1兆6792億円と5期連続で減少。輸出では、自動車（44.6％減）、原動機（36.4％減）、自動車の部分品（37.0％減）が減少した。輸入では穀物類（48.8％減）、航空機類（54.5％減）、原動機（23.7％減）が減少した。
EU向けでは、輸出が3兆3154億円（43.8％減）、輸入が2兆7240億円（27.4％減）と3期連続で減少。輸出－輸入の差し引き額は5915億円と72.4％減となった。主な輸出の減少品目は自動車（49.0％減）、自動車の部分品（46.4％減）、建設用・鉱山機械（85.6％減）が減少した。輸入で減少したのは、自動車（42.0％減）、非鉄金属（70.7％減）、自動車の部分品（47.8％減）だった。
アジア向けでは、輸出が15兆1239億円（30.2％減）、輸入は11兆3875億円（31.2％減）と2期連続で減少。輸出－輸入の差し引き額は3兆7364億円（27.0％減）と2期連続で減少した。輸出での減少品目は半導体等電子部品（23.6％減）、鉄鋼（43.2％減）、鉱物性燃料（52.9％減）。輸入では液化天然ガス（47.6％減）、石油製品（63.3％減）、原粗油（75.4％減）が減少した。
中国向けでは、輸出は5兆3408億円（24.6％減）、輸入は5兆6867億円（25.6％減）と2期連続で減少した。輸出－輸入の差し引き額はマイナス3459億円（38.6％減）と2期ぶりに赤字幅が縮小した。輸出品目では鉱物性燃料（68.5％減）、半導体等電子部品（20.5％減）、鉄鋼（29.5％減）が減少し、輸入では周辺機器を含めた電算機類（25.9％減）、鉄鋼（80.9％減）、衣類・同付属品（10.9％減）が減少した。
