財務省が8月26日に発表した7月分の貿易統計速報によると、輸出額は4兆8447億円（前年同月比36.5％減）と10か月連続、輸入額は4兆4644億円（40.8％減）と9か月連続で減少した。
輸出では、自動車（52.3％減）、鉄鋼（42.2％減）、半導体等電子部品（28.0％減）などが減少した。輸入では原粗油（58.7％減）、液化天然ガス（52.0％減）、石炭（49.8％減）が減少。輸出は過去58位、輸入は48位の低水準だった。各地域の貿易動向では、米国向け輸出は7725億円（39.5％減）と23か月連続で減少し、輸入は4395億円（35.0％減）と10か月連続で減少した。
輸出では、自動車（40.8％減）、自動車の部分品（35.1％減）、金属加工機械（79.9％減）が減少した。輸入では穀物類（37.4％減）、航空機類（51.8％減）、原動機（24.2％減）が減少した。
EU向けでは、輸出が5588億円（45.8％減）と12か月連続、輸入が4548億円（31.0％減）と10か月連続で減少。輸出－輸入の差し引き額は1040億円と72.1％減となった。主な輸出の減少品目は自動車（49.3％減）、電算機類の部分品（49.9％減）、半導体等電子部品（52.9％減）が減少した。輸入では自動車（54.5％減）、非鉄金属（69.5％減）、原動機（56.5％減）が減少した。
アジア向けでは、輸出が2兆7008億円（29.9％減）と10か月連続、輸入は1兆9999億円（31.7％減）と9か月連続で減少。輸出－輸入の差し引き額は7009億円（24.1％減）と11か月連続で減少した。輸出での減少品目は半導体等電子部品（23.3％減）、鉄鋼（42.1％減）、鉱物性燃料（53.8％減）。輸入では液化天然ガス（49.9％減）、石油製品（56.9％減）、原粗油（80.1％減）が減少した。
中国向けでは、輸出は9432億円（26.5％減）と10か月連続、輸入は9972億円（26.5％減）と9か月連続で減少した。輸出－輸入の差し引き額はマイナス540億円と2か月ぶりに赤字を記録した。
輸出品目では鉱物性燃料（69.2％減）、有機化合物（38.5％減）、鉄鋼（29.0％減）が減少し、輸入では周辺機器を含めた電算機類（27.2％減）、石炭（87.6％減）、鉄鋼（83.7％減）が主に減少した。
