財務省が5月27日に発表した4月の貿易統計速報によると、輸出額は5兆8897億円（前年同月比40.4％増）、輸入額は5兆1474億円（24.2％増）となった。
輸出では、自動車（103.1％増）、半導体等電子部品（35.5％増）、自動車の部分品（61.7％増）が増加し、輸入では原粗油（64.3％増）、非鉄金属（103.7％増）、液化天然ガス（28.8％増）が増加した。輸出は過去37位、輸入は38位の水準だった。
地域別の貿易動向では、米国向けの輸出額は8784億円（34.5％増）、輸入は4965億円（9.4％増）、輸出から輸入を差し引いた額は3820億円（91.3％増）と4か月連続の増加となった。輸出では自動車（105.3％増）、自動車の部分品（52.8％増）、半導体等電子部品（90.7％増）が増加した一方、輸入では有機化合物（128.6％増）、半導体等電子部品（45.0％増）、原動機（42.2％増）が増加した。
EU向けでは、輸出が6658億円（19.8％増）と5か月連続、輸入は4423億円（5.2％増）と3か月連続で増加。輸出から輸入を差し引いた額は2235億円（65.5％増）と5か月連続の増加となった。輸出では自動車（49.7％増）、自動車の部分品（59.5％増）、半導体等電子部品（34.2％増）が増加し、船舶（64.6％減）、加熱用・冷却用機器（46.7％減）、映像機器（27.5％減）が減少した。輸入では医薬品（11.4％増）、自動車（79.8％増）、自動車の部分品（62.7％増）が増加し、有機化合物（24.8％減）が減少した。
アジア向けでは、輸出が3兆3237億円（45.3％増）と6か月連続、輸入は2兆3554億円（23.0％増）と4か月連続で増加した。輸出から輸入を差し引いた額は9682億円（160.0％増）と8か月連続の増加となった。輸出では、半導体等電子部品（31.6％増）、自動車（113.8％増）、鉄鋼（44.4％増）が増加し、輸入では半導体等電子部品（38.5％増）、部品を含む音響・映像機器（62.8％増）、原粗油（132.3％増）が増加した。
中国向けでは、輸出は1兆1501億円（41.4％増）と6か月連続、輸入は1兆1714億円（17.9％増）と3か月連続で増加。輸出から輸入を差し引いた額はマイナス213億円と2か月ぶりの赤字となった。輸出では自動車（126.3％増）、科学光学機器（88.0％増）、自動車の部分品（49.7％増）が増加し、輸入では通信機（39.0％増）、部品を含む音響映像機器（85.4％増）、非鉄金属（218.2％増）が増加した。
