財務省が1月27日に発表した2009年の貿易統計速報によると、輸出額は54兆1827億円（前年比33.1％減）と2年連続、輸入額は51兆3749億円（34.9％減）7年連続で減少した。輸出額から輸入額を差し引いた額は2兆8078億円（36.1％増）と2年ぶりに増加した。
輸出は過去7位の水準だったが、自動車（51.3％減）、鉄鋼（36.4％減）、半導体等電子部品（26.1％減）などが減少した。輸入では原粗油（53.5％減）、液化天然ガス（39.3％減）、非鉄金属（60.1％減）が減少し過去5位の水準だった。
地域別の貿易動向では、米国向け輸出額は8兆7446億円（38.5％減）と3年連続で減少し、輸入は5兆5040億円（31.5％減）と2年連続で減少した。輸出から輸入を差し引いた額は3兆2406億円（47.5％減）と3年連続で減少。輸出では、自動車（46.8％減）、原動機（38.2％減）、自動車の部分品（35.4％減）が減少した。輸入では穀物類（43.6％減）、航空機類（30.0％減）、半導体等電子部品（28.5％減）が減少した。
EU向けでは、輸出が6兆7497億円（40.9％減）、輸入が5兆5128億円（24.4％減）とともに2年連続で減少。輸出－輸入の差し引き額は1兆2369億円（70.1％減）となった。輸出では自動車（51.6％減）、自動車の部分品（44.0％減）、原動機（42.2％減）が減少した。輸入では、自動車（34.7％減）、非鉄金属（66.4％減）、自動車の部分品（45.7％減）が減少している。
アジア向けでは、輸出が29兆3477億円（26.6％減）と2年連続、輸入は22兆9596億円（28.3％減）と11年ぶりに減少。輸出－輸入の差し引き額は6兆3881億円（19.5％減）と2年連続で減少した。輸出では半導体等電子部品（23.5％減）、鉄鋼（37.5％減）、鉱物性燃料（45.9％減）が減少。輸入では液化天然ガス（38.2％減）、石油製品（57.7％減）、原粗油（73.5％減）が減少した。
中国向けでは、輸出は10兆2391億円（20.9％減）と11年ぶり、輸入は11兆4325億円（22.9％減）と2年連続で減少した。輸出－輸入の差し引き額はマイナス1兆1934億円（36.5％減）と4年連続で赤字幅が縮小した。輸出品目では鉱物性燃料（63.1％減）、半導体等電子部品（18.7％減）、鉄鋼（30.3％減）が減少し、輸入では周辺機器を含めた電算機類（25.5％減）、鉄鋼（73.1％減）、衣類・同付属品（10.7％減）が減少した。
