NECエレクトロニクスは10月28日、半導体組み立て（後工程）拠点の再編と5インチ拡散（前工程）ラインの集約を決めたと発表した。国内の生産ラインのコスト競争力強化が目的。
同社は、コスト競争力を重視した生産体制の実現に向けて、拡散工程については、拡散ラインの13本から8本への集約、組立生産については海外展開の推進と国内工場の高付加価値品生産・海外拠点の支援への役割シフトを推進してきた。
NECセミコンダクターズ九州･山口の大分工場（大分・中津市）に建設した新工場棟で最先端パッケージの生産を10月から開始にあわせて、小規模な福岡工場（福岡・柳川市）の組立ラインと従業員を2011年9月までに大分工場などに集約し、規模の拡大による国内の組立工場の生産効率向上を図る考え。
所要が減少している5インチ拡散ラインについては、NECセミコンダクターズ関西の滋賀工場（滋賀・大津市）のラインを2012年3月までに閉鎖し、一部の製品は同工場の6インチ拡散ラインとNECセミコンダクターズ山形の5インチ拡散ラインに移管する。
