安川電機は、製造業・非製造業を問わず搬送用途に適用可能な移動ロボット「RoboPorter(ロボポータ)」を開発・製品化し、12月10日から受注を開始する。
同社の産業用ロボットは、溶接・塗装・組立などの生産ライン上の各工程に設置・固定され、送られてくるワーク(加工対象)に対して作業を行っている。今回のワーク工程間移動に適用可能な移動ロボットRoboPorterの開発により、生産ラインに点在するロボットを線で結び、同社ロボットによる自動化の範囲拡大が可能となる。
同社ロボットでの統一により、各ロボット間の親和性向上によるシステムの簡素化や、対応窓口一元化での要求機能に対する対応力向上・迅速化等により、顧客固有の生産ライン構築に柔軟に対応できる。
移動ロボットRoboPorterは、サービス(業務支援)ロボット実用化への取り組みの中で、自律走行が可能な移動ロボットを目指して開発された機能の適用により、製品化し市場投入したもの。今後は、市場投入による顧客からのフィードバックを取り込み、移動ロボットの更なるレベルアップを行うとともに、人手不足が深刻化するサービス分野での自動化で、安全性や操作性を含めた要求の実現と製品化を図り、事業分野の拡大を図る考えだ。
問い合わせ
安川電機
ロボット事業部 新規ロボット事業統括部
サービスロボット事業化推進室 室長 松熊 研司
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