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STマイクロエレクトロニクス/電子チケット用の新型非接触メモリIC商品化

2009年11月24日/IT・機器

STマイクロエレクトロニクスは11月24日、複数のサービスへのアクセスを管理する非接触チケットなどに利用できる非接触メモリIC「SRi2K」の商品化を発表した。

SRi2Kは100万回の消去・再書き込みサイクルと40年間のデータ保持が保証され、今月に量産が開始される予定。価格は10万個以上購入時に約0.15ドル。

SRi2Kは、同社のEEPROMとRFID回路を複合化して活用する。これでデータ容量が拡大し、電子チケットの高性能化と運用面での柔軟性を実現。運輸などのサービス効率化などが可能になるとしている。

SRi2Kは、従来型のSRi512、SRT512と比較して4倍のデータ記憶容量を備え、13.56MHzの搬送周波数で動作する。ISO14443-2/3のインタフェースとデータ・フォーマットの国際規格に準拠したRFID回路を集積しており、64bitの個別IDに加えて、ロック可能なメモリ・ブロックを使用すればセキュリティの枠組も構築できる。

さらに、チップIDに基づく8ビットのアンチ・コリジョン機構で、多数の非接触チケットを衝突なしに共存させられる。このチップの高速メモリ・アクセス・タイムと106Kbit/秒のデータ転送速度で、チケットとリーダー間で迅速な通信が可能になり、処理が高速化される。

このほか32ビットのデュアル・デクリメント・カウンタを搭載し、チケットへの料金書き込み中に停電が生じた場合の「チケット・ティアリング」と呼ばれるデータ・ロスを防止する。

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