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UPSジャパン/溝口社長が講演で「複雑化しているサプライチェーンの課題は増加」

2009年12月04日/3PL・物流企業

溝口美樹・UPSジャパン社長は12月1日、関西大学商学部の学術講演会で「進化する物流:経済危機後のグローバル・サプライチェーン・マネジメント」と題して講演し、約600人の受講者に経済危機後の企業のあり方やサプライチェーンの重要性などを講義した。

溝口社長は「企業は景気回復を待つだけでなく、今後の成長を見据えてマーケットの変化に素早く対応するべきだ」 と述べ、顧客のニーズをきめ細かく吸い上げること、最適なソリューションの提案、成長のための本業への継続的な投資や信頼できるパートナー企業と提携し人材や資金を本業に集中することの重要性などを述べた。

グローバル・サプライチェーン・マネジメントの重要性については、 トーマス・フリードマン著の「フラット化する世界」から引用し、 日本の大手PCメーカーが米国のパソコンの修理業務をUPSに委託したことで、業務効率と顧客満足度を向上させた例を紹介した。

溝口社長はさらに「多くの企業が物流分野も含めたあらゆる業務を見直しており。国境を超えた物のやりとりが活発になるなかで、複雑化しているサプライチェーンの課題も増えるだろう。UPSは、100年以上の歴史のなかで、社会動向に合わせてビジネスの業態を変えてきた」と述べて講演を締めくくった。

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