米GXS, Inc.は12月8日、B2B eコマースサービス、ソフトウェアソリューションプロバイダーのInovis, Inc.と両社の合併で合意し、合併合意に関する契約を締結した。今回の合併でInovis社の小売、輸送・物流など各分野の約1万6000社の顧客がGXSの顧客となる。
Inovis社は、国際間大容量ファイル転送交換 サービス（MFT：Managed File Transfer）、サプライチェーンの可視化、製品マスターデータベース、B2Bゲートウェイなど、多くの企業のマスターデータ管理ソフトウェア含む強力な補完的ソフトウェアの製品群とサービスを提供している。
両社の合併は規制当局の承認を前提に、2010年前半に手続きを終了する予定。合併手続きの期間中も、サービスとソリューションのサポートや販売は継続する。
GXS, Inc.は事業を中断せずに顧客に情報を提供し、シームレスに合併を行うとしており、最終的には顧客へのB2B eコマースにおけるニーズに信頼性のあるソリューションを提供することだとしている。両社はこの合併を機に、顧客のグローバルB2Bビジネスの発展を実現させ、多くの顧客に様々なB2B統合ソフトウェアとサービスを基本としたソリューションを提供できるようになる。
ボブ・セーゲルGXS最高経営責任者は、「両社が一つの企業になることで、グローバルB2B eコマースのニーズに応えるべく、顧客に計り知れない製品群を提供することになる」とコメントした。ショーン・フィーニーInovis CEOも、「両社は、革新と卓越した経営の水準を引き上げることに同意しており、この合併はB2B eコマースの発展に大きな第一歩となるだろう」と合併を歓迎した。
