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米GXS/スウェーデン家電メーカー、全米の運送業者入札業務を自動化

2009年06月04日/国際

米GXS, Inc.は6月1日(現地時間)、家電機器・業務用機器メーカー大手、スウェーデンのエレクトロラックス社が、GXSトレーディング・グリッド(Trading Grid)サービスのひとつであるGXSロジスティクス・ヴィジビリティ(Logistics Visibility)のGXSロジスティクス・ネットワーク(Logistics Network)を導入したと発表した。

エレクトロラックスは、GXS ロジスティクス・ネットワークを利用することで全米の運送業者ネットワークを統合し、業務の自動化による効率化を目的としている。

エレクトロラックスは北米7拠点に工場を持ち、出荷業務の委託をめぐり200を超える運送業者が競合関係にある。同社は、運送業者との出荷業務の入札プロセスを自動化し、コスト削減と出荷リードタイムの短縮を実現する必要があった。そこでGXSは、同社の出荷業務の80%以上に相当する運送業者とのデータのやり取りに対し、電子商取引プラットフォームの実装を行った。

エレクトロラックス社は150カ国で、冷蔵機器、食器洗浄機、洗濯機、掃除機、厨房機器をはじめとする製品を毎年4000万台以上販売している。なかでも米国は最大の市場であり、米国を拠点とする小売業者や流通業者に正確でタイミングよく製品を納入することが不可欠となる。

そこで、入札プロセスを自動化し、一元管理することによってコストを削減し、荷物の発送計画やスケジューリングをより正確に実施できるよう検討を開始。エレクトロラックスは、運送業者に向けて電子商取引プラットフォームを迅速で簡単に実装することができるサービスプロバイダーを必要としていた。また、同社の既存システムであるOracle Transportation Management(OTM)との統合も不可欠となっていた。

現在では、エレクトロラックスの運送業者は、GXSのソリューションを使用することで、EDI(電子データ交換)を介してロジスティクス業務に関わる情報を送受信できるようになった。受信されたトランザクションデータは、GXSトレーディング・グリッドにより、Oracle XML形式に変換され直接エレクトロラックスのTMSに格納される。

GXSソリューションが導入される前は、運送業者の入札プロセスは手作業で行われていた。サービスを導入したことで、エレクトロラックスが新たに導入した輸送業務自動化システムのTMSと入札プロセスとが統合され、コスト削減だけでなく、物流ネットワークの効率化も実現することができた。物流ネットワーク上のデータの質が向上し、運送業者各社のパフォーマンス評価もできるようになった。

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