日本郵船は12月15日、10日に海上保安庁などと合同で、自社の運航管理LNG輸送船「アル・ジャスラ」（載貨重量トン数6万9549トン）で海賊対策訓練を実施したと発表した。
訓練はアル・ジャスラが宮古島南方海域の公海上で、不審な高速ボートの追跡を受け船舶保安警報装置を作動、海上保安庁と船舶管理会社のNYK LNGシップマネージメントに緊急連絡したという想定で実施された。想定に従い海上保安庁は、付近を航行していた巡視船「はやと」に現場への急行と安全確保を指示した。
アル・ジャスラは回避行動を取り、高速ボートから不審者が乗り込んでいないか、はやと搭載のヘリコプターが安全確認を実施。乗組員・船体と周辺海域に異常がないことが確認し、関係者に無事を連絡して訓練は終了した。今回の訓練では、日本郵船とNYK LNGシップマネージメントは合同対策本部を設置して対応し、海上保安庁のほか、国土交通省海事局外航課、日本船主協会も訓練に参加した。
