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三菱化学、三菱樹脂/VOC分析用捕集袋を中国で商圏拡大

2009年12月18日/国際

三菱ケミカルホールディングスの中核事業会社である三菱化学と三菱樹脂は12月18日、三菱樹脂が製造したハイガスバリアフィルム「X-BARRIER」を用いた揮発性有機化合物(VOC)の分析用捕集袋「ANALYTIC-BARRIER」を共同で開発し、三菱化学グループが15日から、世界市場に向けて本格的に販売を開始したと発表した。

すでに一部の自動車メーカーに納入が決定している。今後は、自動車メーカーからのグローバルサプライの要望に応えていく。特に需要が伸びている中国で、三菱化学と環境分析事業で包括提携している中国賽宝実験室との協業により商圏拡大を目指す考えだ。

世界中で環境規制が厳しくなるなか、特に中国では環境問題や製品の安全性への関心から関連環境分析市場が伸びている。自動車や工場などの屋内作業場に関する分析については、環境規制関連法強化に向けた動きもあり、ニーズは高く成長が見込まれている。

自動車や屋内作業場の分析では、主な手法として捕集袋に部材を入れるか、屋内作業場の空気を採取し袋内部の空気からVOCを分析する方法が用いられている。正確な分析を行うため分析用捕集袋には、高いガスバリア性、袋自身にVOCが吸着しない高い非吸着性、袋自身からガスが発生しない低アウトガス性などが求められる。

「ANALYTIC-BARRIER」は、世界最高水準のガスバリア性に加え、内外の顧客から高い評価を得ている「X-BARRIER」を用いている。自動車部材や屋内作業場の分析ができるよう、5Lから2000Lまでの大きさを用意して対応する。

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