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シャープ/イタリアで薄膜太陽電池生産事業

2010年01月05日/国際

シャープは1月4日、イタリアのエネル・グリーン・パワー社(EGP)、STマイクロエレクトロニクス社(STM)との間で薄膜太陽電池の生産事業に関する合弁契約を、EGPと独立発電事業(IPP)に関する合弁契約をそれぞれ締結したと発表した。

各社は、生産・発電の両事業分野における合弁に関して欧州委員会の承認を得て、それぞれの合弁会社を3月末までに設立する予定だ。

EGP、STMは合弁会社を設立後、イタリア・シチリア州カターニア県にあるSTMの工場を活用し、薄膜太陽電池の生産を2011年初めから開始する。年間生産能力480MW規模までの拡張を視野に入れ、当面は年間生産能力160MWの生産体制を整える。事業資金については、銀行融資などに加えて、それぞれ最大7000万ユーロまで3社均等に出資する。

生産した薄膜太陽電池は、シャープとEGPの販売網を通じて、おもに欧州や地中海エリアで販売していく。

独立発電事業に関しては、シャープ、EGPの両社で合弁会社ES Solar Farms(ESSF)を設立後、2016年12月末までに合計500MW以上の規模となる複数の太陽光発電所を建設する。ESSFは、カターニア県の工場で生産される薄膜太陽電池を活用し、イタリア、フランス、スペイン、ギリシャなど地中海地域へ発電事業を展開する。

薄膜太陽電池は結晶太陽電池と比べ、高温時に変換効率が低下しにくいという温度特性を持っており、南欧を含む地中海地域など高温地域における大規模太陽光発電に適している。

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