日本電産サンキョーは1月28日、中国浙江省の日本電産三協(浙江)有限公司が「ロボット専用工場」を新設すると発表した。
4月に着工し、10月に竣工で、12月に稼働開始の予定だ。
同社は、液晶ガラス基板搬送用ロボットの事業規模を液晶テレビの世界的な普及とともに拡大させてきた。生産拠点については、2006年度には液晶パネルメーカーが集積する台湾に進出し海外生産を開始。液晶パネルを搬送する大型ロボット市場において世界トップのマーケットシェアを誇る。
中国では経済成長にともない、液晶テレビの普及が急速に進んでいる。液晶パネルメーカー各社においても、中国現地生産にシフトしており、第8世代クラスの液晶パネル工場の建設が2010年度以降本格化する見通しだ。同社は、中国浙江省の日本電産平湖市工業園内に用地を確保し、液晶ガラス基板搬送用ロボット生産工場を建設することで、中国市場の旺盛な需要に応えていく。
工場の概要
建設地：日本電産三協(浙江)有限公司 中国浙江省平湖市（日本電産平湖市工業園）
土地面積：約3万㎡を新規に追加（合計土地面積8万㎡）
延床面積：1万2840㎡（鉄筋平屋建、一部2階構造）
投資金額：第１期分約3000万米ドル（総投資予定額1億米ドル）
生産製品：液晶ガラス基板搬送用ロボット、半導体ウェハー搬送用ロボット
従業員数：当初500人（最終3000人）
