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北陸の百貨店・大和/ヤマト運輸に物流を一括委託

2010年01月29日/SCM・経営

石川・富山・新潟三県で百貨店を展開する大和は1月29日、ヤマト運輸と全面提携し、ことし3月より香林坊店、富山店、高岡店についてヤマト運輸に宅配だけでなく物流全般を一括業務委託すると発表した。

大和は2009年から経営再生計画の一環として9月に物流改革プロジェクトを立上げていたもので、ヤマト運輸の宅急便とその物流システム「プラットフォーム」を最大限に活用し、百貨店の物流業務を一括委託に踏み切った。

これにより、取組先からの調達リードタイムが大幅に短縮し、顧客への商品提供が速くなり、宅配による届け先のお客に「宅急便」の利便性を全て享受できるようになる。

<ギフト配送の改革イメージ>

同社では、調達・配送における4つの改革を柱に、将来的には産地直送システムやネットスーパーへの取組みも視野に入れるなど、ヤマト運輸との取組み強化を図っていくとしている。

主な内容では、調達品は従来、運送各社のトラック路線便を主に使用し、同社物流センターは午前8時30分から午後5時までの対応だったが、これをヤマト運輸のプラットフォームを利用し、宅急便に集約させることにより24時間荷受け・仕分けが可能となり、調達リードタイムを大幅に短縮することができる。なお、香林坊店、富山店、高岡店で年間で約54万9000個、調達していた。

さらに、顧客への配送は、香林坊店、富山店、高岡店で年間約61万5000個だったが、配送は全て宅急便となり、年中無休、一部地域を除いて全国翌日配達、時間指定、冷凍冷蔵、荷物追跡システムなどの宅急便の利便性を全て享受できる

従来、同社で物流センターを自社運営管理していたが、ヤマト運輸にセンター業務を全て委託する。このため、「宅急便」「プラットフォーム」を活用した在庫品管理、入出庫により、いち早くお客に商品を提供できる体制できる。

また、店舗への納品を一層集約化することにより、店舗へ到着するトラックを最小限に抑えることで、環境への配慮、CO2削減に寄与できる。

配送業務を今まで、複数社に委託していたが、ヤマト運輸一社に委託することで宅急便のサービス提供とともに、配送に関する情報も一元管理することにより、お客からの問合せに、今まで以上に迅速かつ正確に対応できる。

中元、歳暮のギフト時期には、香林坊店、富山店、高岡店それぞれで運営していたギフト商品の在庫・包装・発送を、これからは一か所で一元管理し、取組先からの納品の集約、受注→包装→発送→お届けの一体運営できるため、届けまでのスピードを格段に向上する。

お客からの注文情報などを全て電子データー化し、情報伝達のスピードアップを図り、届け時間の短縮と発注・仕入に役立てる。

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