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住友電工情報システム/購買実績分析システム発売

2010年02月25日/IT・機器

住友電工情報システムは2月25日、購買実績分析システム「楽々ProcurementII データ・クレンジング」を発売したと発表した。

「楽々ProcurementII データ・クレンジング」は、個々の発注実績データに「グループ品目分類」を設定するデータ・クレンジングを行うことで、マクロ集計やポートフォリオ分析をはじめとする分析を可能にする。全社レベルや企業グループ全体での購買実態把握と購買戦略立案を支援する。

購買コスト削減のために、購買戦略・施策が立案・実施されるが、コスト削減の余地が大きい購買品目をマクロレベルで把握して絞り込むことは容易ではない。

マクロ把握のためには、個別品目ではなく、品目をグルーピングした「品目分類」での集計・分析が不可欠であるのに対し、企業グループ全体でみれば品目の分類方法が統一されていなかったり、分類そのものが行われていないため、品目のグルーピングが困難になっていることが、これまでは最大の理由となっていた。

新システムでは、収集した発注実績データ1件ごとに、全社統一の品目分類である「グループ品目分類」を自動振分処理により設定。自動振分されなかった発注実績データに対しても、振分用情報を追加設定して再振分を繰り返すことで適正な結果を得ることが可能だ。振分前の発注実績データは、会社・部門での管理方式などによって、設定項目が異なるため、データの内容によってグループ品目分類の設定方法を変える必要がある。

「楽々ProcurementII データ・クレンジング」は3段階で振分処理を行う。まず、繰り返し購入品など、品目コードが設定されている場合には、各社「品目コード」から「グループ品目分類」を対応付けて振分する。次に、品目コードは設定されていないが、各社固有の品目分類が設定されている場合には、各社「個別品目分類」から「グループ品目分類」を対応づけて振分する。

品名などの名称項目のみ設定されている場合には、同社が開発した全文検索エンジン「Quick Solution」のあいまい全文検索技術を応用して、「品名」と「仕様・規格」をもとに品目情報から「グループ品目分類」を抽出。単語重み付け辞書機能を使用することにより、抽出する「グループ品目分類」の優先順位を調整することが可能となる。

データ・クレンジングしたデータを、会社コード、発注月、グループ品目分類(大分類、中分類、小分類)でドリルダウンしながら、マクロに集計・分析することができる。グループ品目分類別に発注金額や取引先数のバランスをポートフォリオ分析する品目セグメントや、グループ品目分類別発注金額や取引先別発注金額のパレート図などを表示することが可能。グラフは、ブラウザ画面上で表示させることができるほか、抽出したデータをダウンロードして表計算ソフトやBIツールでシームレスに分析することもできる。

発注実績データを接続するだけで簡単に利用できるため、購買システムがない企業や複数の購買システムが存在する企業でも運用が可能だ。Web購買システム「楽々ProcurementII」は、「楽々ProcurementII データ・クレンジング」へのデータ連携機能を標準機能として提供するので、簡単に分析を行うことが可能となる。

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