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中国国際航空、キャセイパシフィック/合弁で貨物輸送航空会社設立

2010年03月04日/国際

中国国際航空とキャセイパシフィック航空は3月4日、北京で合弁の貨物輸送航空会社を設立するための基本協定に2月25日に署名したと発表した。

合弁事業のプラットフォームとしては既存の中国国際航空の完全子会社である中国国際貨運航空(Air China Cargo Co Ltd : ACC)を利用する。

契約完了後もACCは引き続き中国国際航空の子会社として存続し、中国国際航空が51%の株式を所有する。キャセイパシフィック航空グループは直接ACCから25%の株式を取得するとともに、海外の信託会社への貸付金という形でさらに24%の株式を所有する。キャセイパシフィック航空グループの投資総額は16億6900万人民元(約216億9700万円、1人民元=13円)にのぼる。

キャセイパシフィック航空は4機の貨物航空機と予備のエンジン2機をACCに売却する。

2社は、2006年6月8日から株式の持ち合いを含む戦略的協力関係を構築。中国国際航空はキャセイパシフィック航空へ直接出資する一方、キャセイパシフィック航空は中国国際航空への戦略的な追加投資を実施。香港ドラゴン航空を100%子会社とした。このさいに交わされた合意事項内容に共同の貨物事業への取り組みが盛り込まれていた。

関連当局の許認可取得と2社の株主承認を経て、ACCは2010年夏から現行と同様に北京と上海を主要拠点とする合弁事業航空会社としての業務を開始する。

ACCの新取締役会は会長職を含む4名を中国国際航空から、副会長職を含む3名をキャセイパシフィック航空グループから選任し、7名で構成される。ACCの国際業績を一層拡大するため、取締役会と経営幹部の人事は2社の経験と専門性が最大限に活用できるよう考慮し決定する。

ACCは2003年から国内および国際貨物業務を開始し、現在では中国本土で最大の航空貨物会社。ACCの現在の貨物事業の主力は中国北部と長江デルタ地域であり、キャセイパシフィック航空の貨物事業の中核を担うのは珠江デルタ地域。珠江デルタ地域と長江デルタ地域は、すでに世界の輸出製造業の2大拠点となっている。

ACCは現在7機のボーイング747貨物専用機を運航している。中国国際航空の国内や国際線旅客便の貨物室スペースの営業・販売も手がけている。ACCの貨物ネットワークは世界14都市を結んでいる。

キャセイパシフィック航空グループは25機のボーイング747貨物専用機に加え、126機の旅客機材便スペースを生かした貨物事業を展開する。定期貨物便の運航ネットワークは世界37都市を網羅している。

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