丸富製紙（株）は10月1日、市川製紙（株）と小野製紙（株）の発行済株式のすべてを取得し、100％子会社とした。
市川製紙と小野製紙は、それぞれ昭和23年、昭和25年設立の老舗中堅家庭紙メーカーで、トイレットペーパーを中心に製造販売を行い、全国有数のスーパーやドラックストアとの取引をしている。
昨今、大手メーカーを巻き込んでの価格競争の激化と原・燃料高騰の影響を受け、厳しい経営環境の中、今後の経営戦略を模索した結果、以前から親交のあった丸富製紙へ、市川製紙、小野製紙の両社の取引金融機関より経営支援の要請があった。
このため、数ヶ月前より生産・販売・購買・財務経理の総合的再建計画の検討を行ない、子会社とし再建する運びとなった。
狙いは、丸富製紙の生産技術・商品力・開発力を提供することで、生産の効率化・品質の向上・高付加価値商品の開発、また購買と営業を集約することによる諸資材仕入のコストダウンや物流の合理化を図り、グループ全体の体質改善を進め、来年度は黒字転換を計画している。
