東芝は3月23日、NAND型フラッシュメモリの生産能力の増強を目的に、四日市工場（三重）において、7月にも第5製造棟の建設を開始すると発表した。
NAND型フラッシュメモリを生産する四日市工場では第4製造棟までが稼動しており、第5製造棟については2008年秋の世界的な金融危機の影響による需要の低迷などにより、慎重に着工の時期を検討してきた。スマートフォンなどの新アプリケーションを中心に需要が増加傾向にあることや、中長期的にも市場拡大が見込まれることから建設を決めた。
第5製造棟は2011年春の竣工を予定している。具体的な投資内容や生産能力、生産計画等については、市場動向を踏まえ、今後順次決定する。
第5製造棟は、免震構造を採用するとともに、クリーンルームの省エネや工場廃熱の有効利用による燃料消費削減などを通してCO2の排出量を第4製造棟と比較して12％低減するなど、環境面にも配慮した工場とする。
