三菱重工業は3月30日、船舶エンジンの排ガスで高効率発電を行う舶用排熱回収システムの新複合型システムを完成した。
新システムは排ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせ、タービンを最適制御して排ガスのエネルギーを効果的に回収し、船舶の燃料コストを10%低減するもの。
新システムは、2つのタービンを効率よく駆動させる制御技術で発電量を増やしており、38台分の受注を確保している。
特に電力消費が大きい冷凍・冷蔵コンテナを運ぶコンテナ船向けの受注・引き合いが多く見られ、今回完成した1号機も韓国の大宇造船所で建造されているコンテナ船に搭載され、このコンテナ船はデンマークの海運会社A.P.Moller-Maerskに納入される。