ディー・エイチ・エル（DHL）は4月21日、アフリカ、アジア太平洋、欧州、中東、北米、南米を結ぶ航空貨物ネットワークを拡張したと発表した。
アジアにおける航空貨物の輸送需要増加に対応するため、フォワーディング部門の輸送能力増強に向けた措置を講じる。具体的には、中東とアフリカ向けの混載サービスを拡充し、ゲートウェイの数を増やすほか、旅客航空会社や貨物航空会社とのブロックスペース契約やパートチャーター契約を増加する。
航空貨物の大半はアジア域内での輸送か、同地域からの発送となっており、アジアが世界の航空貨物の回復を主導し、特に中国が貨物増加を牽引すると見られている。中国の消費の増加や、中国を相手とするアジア域内貿易の増加に後押しされ、アジア域内貿易の年間平均成長率（CAGR）は6.2％と予測されている。
同様に、2010年から2019年にかけて北米－中国間の航空貨物量はCAGR 8.0％、同期間における西ヨーロッパ－中国間の航空貨物量はCAGR6.8％と予測されている。同期間の中国をのぞくアジア諸国－北米間の航空貨物量はCAGR 5.4％、東ヨーロッパ－アジア間の航空貨物量はCAGR 5.2％と予測されている。
