国土交通省は5月17日、5月13日に中国四川省成都市で行なわれた第3回日中韓物流大臣会合で北東アジアにおけるシームレス物流システムの実現、環境にやさしい物流システムの構築など3つの分野の12の行動計画について、共同宣言を採択したと発表した。
主な内容では、シームレス物流システムの実現として、物流企業の国際活動を支援するための投資ガイドブックの作成、近隣諸国も含めた水陸一貫輸送のパイロットプロジェクトの実施可能性を検討するワーキンググループの設置、3国の物流情報システムの相互連携と北東アジア物流情報サービスネットワーク協議会の設置を決めた。
さらに、標準化されたパレットサイズ（1100mm×1100mmなど）の普及と3国間のリターナブルパレットシステムの実現に向けた努力。
環境にやさしい物流の構築について、物流分野の活動による温室効果ガスの排出削減に向けて、自動車交通分野と海上交通/港湾分野における協力を強化と北東アジアにおける物流計画、グリーン物流、先進的な物流技術及びサプライチェーンマネージメントに関する共同研究や意見交換を強化（日本側は海上技術安全研究所等が協力）。
安全かつ効率的な物流の両立では、3国間における貨物追跡システムや物流情報全体の可視化に向けた標準システムの構築。
このほか、、北東アジア物流情報サービス協議会の設立を主要テーマの一つとして、日中韓物流発展フォーラムを2010年秋に杭州市で開催する。なお、次回（第4回）の大臣会合は韓国で開催する。
