日本通運は6月23日から、微量ポリ塩化ビフェニル(PCB)が混入した廃油を収集し、無害化処理認定施設に運搬する業務を開始する。
このサービスでは2007年から開発していた、鉄道と海上輸送に使用できる容量16キロリットルの収集・運搬専用タンクコンテナを使用する。愛媛県で国内初の微量PCB無害化処理認定施設が稼動することに合わせ、今回この施設に微量PCB混入廃油を運搬する業務を始める。
当面は西日本を中心に業務を展開し、機器類などから取り出された微量PCB混入廃油を取り扱う。今後は、処理施設と処理対象物の増加に伴うPCB廃棄物の輸送でも、対象品目とエリアを順次拡大する。
日本通運は特別管理産業廃棄物に指定されており、廃PCBなどやPCB汚染物の収集・運搬許可を、全国109か所の自治体で取得し、業務を行ってきた。
PCBやPCBが混入している廃油などは「PCB廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」により2016年までに国内にあるすべての廃棄処分が決められており、全国で処理作業が順次開始されている。