日本通運の現地法人日通国際物流（中国）は7月12日、重慶の民生物流有限公司と戦略的提携契約意向書を締結したと発表した。
民生グループは240隻以上の貨物船を運用しており、上海～重慶、成都を結ぶコンテナ船を60隻、自動車専用船11隻を運営し、重慶を起点として中国内陸部300都市に向けた輸送ネットワークを構築している。
提携によって、日通の持つVMI倉庫運営などのノウハウと、民生輪船グループの中国内陸部でのネットワークを組み合わせることで、長江水上輸送商品や、VMI／JITなどのロジスティクスサービスの提供を可能とした。
重慶を中心とした中国の内陸部は、従来の自動車関連品の生産に、IT関連品の生産地としても伸びており、大手パソコンメーカーなどの生産工場なども稼動している。
これに伴い、国内外からの生産部材の安定した調達輸送、VMI倉庫の運営が求められるなど、物流に対するニーズが高度化している。
