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ANA/新軽量型コンテナ500台導入

2010年07月28日/物流施設

全日本空輸(ANA)は7月28日、新軽量型コンテナを500台導入し29日から使用すると発表した。

軽量型コンテナは、底盤と骨格をのぞく外板部分を東レの炭素繊維強化プラスチックに、開閉部分を大型テント倉庫等に用いられる防汚・防水性の高いキャンバス素材にそれぞれ変更している。従来のアルミ製コンテナと比較して30キロの軽量化(従来比約30%)を実現した。

<新軽量型コンテナ>
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新型コンテナ導入による削減効果は、東京(成田)―サンフランシスコ線(片道)B777-300型機での算出を例にとると、CO2削減効果は約1272キログラムで、燃料節減効果は約516リットル(ドラム缶約2.6本分)に相当する。

炭素繊維強化プラスチックを活用することにより、コンテナ自体の強度も向上した。コンテナ庫内の骨組みによる出っ張りを極力削減させたアウターフレーム構造の採用によって、輸送貨物ダメージの低減にもつながり、品質の向上を図る。

当初は東京(成田)=サンフランシスコ線を中心に、おもに欧米路線で使用する。東京(成田)=サンフランシスコ線の使用機材であるボーイング777-300型機のコンテナ搭載可能台数は44台。1機あたり最大では1320キログラムの軽量化が可能となる。メンテナンスコストも従来型と比較して低減できる見込みだ。

順次軽量型コンテナへの更新を進めていく。今年度に導入予定で、同じように炭素繊維素材が使用されているボーイング787にも、新型コンテナを搭載する予定で、CO2排出量の削減と燃料消費の抑制を図る。

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