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TNT/第2四半期の営業利益は0.55億ユーロ

2010年08月10日/決算

TNTが発表した2010年第2四半期決算によると、営業利益は第3期基本計画の初期費用(1.68億ユーロ)の影響により、0.55億ユーロ(前年同期1.78億ユーロ)となった。

潜在的な営業利益は2.11億ユーロ(前年同期2.01億ユーロ)。株主に帰属すべき利益は、特別損失の影響により、0.03億ユーロ(前年同期0.81億ユーロ)だった。

エクスプレス部門の潜在的な売上は1.5億ユーロ(10.3%増)、潜在的な営業利益は0.73億ユーロ(0.63 億ユーロ)。貨物取扱量は2007年の水準(9.5%増)に戻った。収益率(燃油サーチャージをのぞく)は前年と2007年比でマイナスとなる。

メール部門の潜在的な売上は0.28億ユーロ(2.7%減)、潜在的な営業利益は1.36億ユーロ(1.39億ユーロ)。オランダの郵便取扱量の減少率は8.4%(営業日数による影響を補正)、小包取扱量の増加率は10%超だった。

潜在的な営業利益と売上の数字は、実質金額ベースであり、営業日数の影響や特別損失の影響をのぞいたもの。

TNTは、メール部門とエクスプレス部門を完全に分社化する意向を発表。社内における分社化は2011年1月1日の実施を予定しており、今後さらに精査し、メール部門とエクスプレス部門の普通株式を分離する資本取引を行う。分社化の目的は、戦略的に一貫しており財務的にも強固なビジネスとしての両部門が、長期的に成功を収めるようにすることにある。

通期の見通しは、エクスプレス部門の貨物取扱量と売上は堅調に推移し、2009 年の水準を上回るものと見込まれるが、収益率への圧力とコスト・インフレにより、2010年の営業利益増の一部が相殺されるものと予想される。効果の大きい個別の収益率管理とコスト削減を段階的に実施することで、貨物取扱量の増加を受けた利益率改善を目指す。

メール部門では、オランダの郵便事業自由化と継続する業務喪失の影響により、オランダにおける郵便取扱量が7~9%減少するものと予想される。基本計画では、0.75億ユーロのコスト削減を目指している。メール部門の営業利益は、年金費用の増大などにより、2009 年の水準を下回るものと予想される。

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