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ゼブラ・テクノロジーズ/日本市場開拓で物流向け強化

2010年08月24日/国際

米国ゼブラ・テクノロジーズは日本市場に対して、製造業を中心に拡販していたのを、物流業はじめ小売業、政府機関、医療にもマーケットを拡大しており、コア市場拡大の速度を速めたい考えだ。

バーコードプリンターの日本市場の規模は2億5000万ドルで、今後5年間で10%のシェアを確保する計画だ。「日本以外のアジア太平洋地域では31%のシェアがあり、日本で成長する余地は十分にある」と同社アジア太平洋地域の統括会社、ゼブラ・テクノロジーズ・アジアパシフィックのプレジデントのアンドリュー・テイ氏は述べている。

<記者会見に臨むプレジデントのテイ氏>
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米本国ではすでにフェデックスやUPS、DHLなどがエンドユーザーとなっている。配送センターにプリンターを設置したり、ロジスティクスセンターでは同社の製品がラベル貼りやパッケージングに使用されている。

<プレゼンテーションを行うグスタフソン最高経営責任者>
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日本においてはすでに、日本郵船や三菱電機ロジスティクス、商船三井などが、ERPに近い機能を有するターミナルオペレーティングシステムを採用している。また、米国の有力経済誌が選定した優良企業である、フォーチュン500社のうちの90%が同社の製品を使用している。

<ソリューションの導入場面>
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グローバル経済の興隆という、世界的な潮流によって競合他社やパートナーの経営環境も変化している。欧米からアジア太平洋地域へのサプライチェーンの移管など、とくに生産拠点を中国にシフトする動きが活発だ。こうした環境のなかでエンドユーザーにとって利便性のあるソリューションを提供するため、ここ数年アジア・太平洋地域での事業に力を入れている。

アジアパシフィックの統括会社を1997年に設立し、翌98年には日本市場に参入した。同地域の従業員は332名で14か国に1007社のパートナー企業を有する。同社はエンドユーザーに対する直販はせずに、チャネルパートナーを介した販売ビジネスモデルを構築している。パートナー企業との緊密な連携によって単なるハードウェアの価値以上のソリューションを提供する。

日本でのディストリビューションパートナーはサンワサプライ。直接関係しているパートナー企業はリンテックほか4社となっている。日本国内においては50の拠点でパートナー企業と組んで販売していく。

グローバル展開をしている日本企業が世界的に同社のソリューションを導入する場合、強みとなるのが15か国にある拠点に擁するレプレゼンタティブ(代表者)のオペレーションだ。それぞれの国によって関税制度や政府の認証などが異なるため、経営環境に柔軟に対応できるのが強みとなる。

生産拠点は中国の広州にあり、ディストリビューションセンターのあるシンガポールに輸送。そこから日本を含めたアジア太平洋地域に製品を配送している。これによってリードタイムや輸送費などのコスト削減を図っている。

ゼブラ・テクノロジーズ全社でも生産拠点を米国から中国に移転してサプライチェーンのアウトソーシングを実現。売上総利益率を3.5ポイント改善し、金額にして3000万ドルの改善を達成した。また、3か年計画でオラクルのERPシステムを導入する方針だ。

問い合わせ
ゼブラ・テクノロジー・アジアパシフィック
TEL03-3511-8542

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