財務省が9月27日に発表した8月の貿易統計速報によると、輸出額は5兆2241億円（前年同月比15.8％増）、輸入額は5兆1209億円（17.9％増）となった。
輸出では、自動車（18.7％増）、鉄鋼（26.1％増）、金属加工機械（98.8％増）が増加し、輸入では液化天然ガス（55.9％増）、鉄鉱石（106.8％増）、非鉄金属（54.5％増）が増加した。輸出は過去56位、輸入は41位の水準だった。
地域別の貿易動向では、米国向けの輸出額は7761億円（8.8％増）、輸入は4907億円（11.3％増）、輸出から輸入を差し引いた額は2854億円（4.9％増）とそれぞれ8か月連続の増加となった。輸出では鉱山性燃料（583.7％増）、建設用・鉱山用機械（905.8％増）、原動機（20.9％増）が増加した。輸入では有機化合物（94.0％増）、航空機類（48.9％増）、医薬品（26.6％増）が増加した。
EU向けでは、輸出が5845億円（13.7％増）と9か月連続、輸入は5027億円（7.0％増）と7か月連続の増加となった。輸出から輸入を差し引いた額は819億円（84.8％増）と9か月連続で増加した。輸出では、自動車の部分品（38.4％増）、建設用・鉱山用機械（180.5％増）、船舶（149.8％増）が増加した。輸入では有機化合物（24.3％増）、科学光学機器（27.0％増）、肉類（52.4％増）が増加した。
アジア向けでは、輸出が3兆525億円（18.6％増）と10か月連続、輸入は2兆2944億円（21.7％増）と8か月連続で増加した。輸出から輸入を差し引いた額は7581億円（10.0％増）と12か月連続で増加した。輸出では、鉄鋼（23.0％増）、金属加工機械（115.2％増）、半導体等電子部品（10.9％増）が増加し、輸入では液化天然ガス（58.1％増）、部品を含む音響・映像機器（42.0％増）、半導体等電子部品（21.2％増）が増加した。
中国向けでは、輸出は1兆481億円（18.5％増）と10か月連続、輸入は1兆1176億円（20.0％増）と7か月連続で増加。輸出から輸入を差し引いた額はマイナス696億円と2か月ぶりの赤字となった。輸出では自動車（39.0％増）、金属加工機械（152.9％増）、半導体等電子部品（19.8％増）が増加し、輸入では通信機（74.2％増）、部品を含む音響映像機器（61.8％増）、周辺機器を含む電算機類（21.7％増）が増加した。
