財務省が7月26日に発表した2010年上半期の貿易統計速報によると、輸出額は33兆968億円（前年同月比37.9％増）と4期ぶり、輸入額は29兆6959億円（23.3％増）と3期ぶりの増加となった。
輸出では、自動車（74.1％増）、半導体等電子部品（43.3％増）、自動車の部分品（67.3％増）が増加し、輸入では原粗油（58.8％増）、非鉄金属（84.3％増）、石油製品（77.7％増）が増加した。輸出、輸入とも過去8位の水準だった。
地域別の貿易動向では、米国向けの輸出額は4兆9608億円（29.0％増）と6期ぶり、輸入は2兆9957億円（9.8％増）と5期ぶり、輸出から輸入を差し引いた額は1兆9651億円（75.8％増）と7期ぶりの増加となった。輸出では自動車（64.7％増）、自動車の部分品（64.2％増）、半導体等電子部品（53.2％増）が増加した。輸入では有機化合物（94.6％増）、半導体等電子部品（39.1％増）、科学光学機器（24.4％増）が増加した。
EU向けでは、輸出が3兆7148億円（17.2％増）、輸入は2兆8944億円（7.6％増）、輸出から輸入を差し引いた額は8204億円（71.5％増）とそれぞれ4期ぶりに増加した。輸出では科学光学機器（33.1％増）、自動車の部分品（68.9％増）、自動車（28.4％増）が増加した。輸入では医薬品（22.0％増）、自動車（36.5％増）、科学光学機器（19.8％増）が増加した。
アジア向けでは、輸出が18兆5197億円（46.4％増）と4期ぶり、輸入は13兆3020億円（179.8％増）と3期ぶり、輸出から輸入を差し引いた額は5兆2176億円（179.8％増）と2期連続で増加した。輸出では、半導体等電子部品（44.0％増）、自動車（102.2％増）、鉄鋼（42.5％増）が増加し、輸入では半導体等電子部品（37.2％増）、部品を含む音響・映像機器（59.5％増）、石油製品（84.2％増）が増加した。
中国向けでは、輸出は6兆2585億円（40.9％増）と4期ぶり、輸入は6兆3992億円（19.6％増）と5期ぶりで増加。輸出から輸入を差し引いた額はマイナス1407億円と2期連続で赤字幅が縮小した。輸出では自動車（135.5％増）、科学光学機器（38.1％増）、自動車の部分品（61.2％増）が増加し、輸入では通信機（43.2％増）、部品を含む音響映像機器（75.8％増）、周辺機器を含む電算機類（25.2％増）が増加した。
