財務省が10月25日に発表した9月の貿易統計速報によると、輸出額は5兆8429億円(前年同月比14.4％増)、輸入額は5兆459億円(9.9％増)となった。
輸出では、自動車(12.0％増)、船舶(43.5％増)、鉄鋼(19.4％増)が増加し、輸入では液化天然ガス(28.9％増)、鉄鉱石(73.8％増)、石炭(22.7％増)が増加した。輸出は過去41位、輸入は45位の水準だった。
地域別の貿易動向では、米国向けの輸出額は9222億円(10.4％増)、輸入は4763億円(2.9％増)、輸出から輸入を差し引いた額は4459億円(19.8％増)とそれぞれ9か月連続の増加となった。輸出では建設用・鉱山機械(460.8％増)、原動機(26.4％増)、鉄鋼(82.8％増)が増加した。輸入では石炭(61404.2％増)、有機化合物(44.9％増)、部品を含む音響映像機器(89.7％増)が増加した。
EU向けでは、輸出が6688億円(82.0％増)と10か月連続、輸入は4879億円(4.1％増)と8か月連続の増加となった。輸出から輸入を差し引いた額は1809億円(36.3％増)と10か月連続で増加となった。輸出では、船舶（82.0％増）、自動車の部分品（29.7％増）、原動機（21.3％増）が増加した。輸入では医薬品（16.9％増）、自動車（12.5％増）、科学光学機器（14.9％増）が増加した。
アジア向けでは、輸出が3兆2066億円（14.3％増）と11か月連続、輸入は2兆3837億円（14.4％増）と9か月連続で増加した。輸出から輸入を差し引いた額は8229億円（14.2％増）と13か月連続で増加した。輸出では、自動車（32.4％増）、鉄鋼（12.9％増）、金属加工機械（82.5％増）が増加し、輸入では液化天然ガス（31.2％増）、周辺機器を含む電産機類(35.6％増)、部品を含む音響・映像機器（23.8％増）が増加した。
中国向けでは、輸出は1兆814億円（10.3％増）と11か月連続、輸入は1兆1861億円（13.0％増）と8か月連続で増加。輸出から輸入を差し引いた額はマイナス1047億円と2か月連続の赤字となった。
輸出では自動車（49.0％増）、金属加工機械（93.8％増）、電気回路等の機器（21.1％増）が増加し、輸入では周辺機器を含む電算機類（43.6％増）、通信機（68.1％増）、部品を含む音響映像機器（34.8％増）が増加した。
