浜松ホトニクスは10月8日、全額出資の欧州統括会社をドイツ・ミュンヘン郊外に設立したと発表した。
欧州販売子会社間の業務の効率化を進めることで、顧客サービスの向上と新市場や新用途への迅速な対応を実現していく。欧州内の物流なども効率化する考えだ。
同社の欧州マーケットをみると、1999年9月期に連結売上高61億円に占める欧州の割合が15％だったが、2009年9月期には177億円で25％となり、売上高が約3倍に増加。連結売上高に占める割合も10％拡大している。欧州市場をドイツ、フランス、英国、イタリア、スウェーデンの現地販売子会社5社でカバーしている。
同社はこれまで、日本の本社主導ではなく、各現地法人が現地人によって現地に合わせたビジネスを展開してきた。欧州統括会社は、欧州での取引量の増加や市場拡大にともない、これまでの現地重視のビジネスを継続しながら、販売子会社5社の共通する業務を効率的に統括する機能を持つ。
