日本郵船は10月13日、欧州で発行されている権威ある海運専門紙ロイズリスト（Lloyd’s List）のグローバル・アワード2010において、「ザ・トレーニング・アワード」を受賞したと発表した。
9月29日、英国ロンドンのドーチェスター・ホテルで開催された授賞式には、同社ヨーロッパ現地法人NYK Group Europe社のマネジングダイレクター（定期船部門） 水上俊一郎氏らが出席した。
同社が行っている安全運航を達成するための人的資源の確保、育成プログラムなど取り組みが世界的に評価されたことが要因となった。
日本郵船は、最大の船員採用国であるフィリピンに商船大学を設立し、基礎教育に加え独自のプログラムにより質の高い将来の幹部候補生を養成することによって、海上の安全確保や安全運航につなげる取り組みを実施。
同社の船員配乗グループ会社であるフィリピンのNYKフィル・シップマネジメント社が、フィリピンの海外派遣労働者の雇用拡大に継続的に貢献していることが評価され、ことし4月にアロヨ大統領から「プレジデンシャル・アワード」を受賞。
実際に船に乗り込む船員だけでなく、陸上で運航業務を担当する者に対し、社内資格認定制度「運航マイスター制度」を設け、全社的に運航管理能力のレベルアップを図り、安全運航の徹底と運航効率のさらなる向上を目指していることが評価された。
