ニチレイは下半期の低温物流事業の戦略を発表。通期の売上高は1％の増収、営業利益は6億円の減益を見込む。
物流ネットワークはTCの新設や業務拡大により運送効率改善で3％の増収、運送効率の向上も進み7億円の増益とする。特にTCでは上期にマルエツの業務を拡大したのに続き、下期に大手ドラッグストアのセンターを開設し、7％の増収となる。来期もハローズほかを受託する予定。
地域保管は荷動きが活発で入庫量は回復してきているが、荷主の在庫抑制により回転率の高い状況が続いており、在庫率は下降傾向にある。一部で価格競争も見られ、今後も厳しい環境が続くとの想定から2％の減収を見込む。営業利益は大型設備の新設による減価償却費の増加の影響もあり10億円の減益としている。
海外は欧州がユーロ安による為替換算の影響や保管・輸配送貨物の減少、価格競争の激化がある一方、果汁専門冷蔵庫は前年を上回る水準まで在庫量が増加し、業績は順調。主要貨物のちきんの搬入量も下期に増加する見込み。以上から3％の減収、1億円の減益としている。
