住友電気工業は、太陽電池用シリコンインゴット等の切断に用いられるソーワイヤー製造のため、台湾において100％出資による新会社を設立する。併せて日本の関係会社での能力増強を行うことを発表した。
同社グループは、ソーワイヤーの母線生産（上工程）を日本で、仕上げ伸線等の下工程を日本および中国で展開しているが、成長著しい台湾市場での事業拡大のため、台湾では初となるソーワイヤー製造・販売拠点を設立する。
新会社は、12月に設立予定で、稼働は2011年3月の予定。日本から母線の供給を受けて最終製品化し、台湾唯一のソーワイヤーメーカーとして現地での拡販を図る。
なお、台湾新会社への母線供給のために、日本の栃木住友電工で母線の供給能力を増強。本事業に関する特殊線グループの設備投資は、今年度約20億円となる。
