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ロジスティクスSCM+流通フェア/特別講演に多数の来場者

2010年11月20日/国際

ロジスティクスSCM+流通フェアが11月19日、東京都千代田区の大手町サンケイプラザで開催され530人が来場した。

<来場者でにぎわう展示ブース>
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25回目を迎えた今回は、「資生堂における中国SCM戦略」「小売業におけるロジスティクス戦略動向と課題」の2つの特別講演のほか、21のセミナーを実施。展示には16小間17社に出展した。

<展示ブースで製品説明を受ける来場者>
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展示では、物流の各過程で発生する作業や業務を効率化するシステムや機器の説明を行った。

作業や業務上で発生する課題の指摘を交え、具体的な改善策を説明する光景が各所で見られた。

今回の特別講演では、久保茂樹・資生堂中国事業部事業推進部部長による「資生堂における中国SCM戦略」、加藤弘貴・流通経済研究所専務理事による「小売業によるロジスティクス戦略動向と課題」の2題の講演が行われた。

<来場者で埋まった特別講演の会場>
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特別講演では、資生堂の中国事業部事業推進部の久保茂樹部長により「資生堂における中国SCM戦略」ついて、資生堂30年の中国市場での展開を詳細に解説。時代を4つに分け、現在までを解説した。

<講演する久保茂樹氏>
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同社が中国に進出したのは1981年が最初。1994年に中国専用ブランド「AUPRES」(オプレ)を発売後、需要が急拡大した。その後、拠点拡大を図り、2004年に基幹DC2か所と商品センター5か所を核としたロジスティクスの基本形を固めた。

2004年に制定したロジスティクスの基本形は日本では当然の事柄が中心だが、中国での実現には多くの困難が伴ったという。久保氏は「当たり前のことを当たり前にやることが中国では難しい」と表現した。

現在、在庫削減と品切れ防止の観点から、SCM体制を強化している。販売・生産部門とは独立した物流部門を新設し、増大する物流需要にも対応している。来年にはSAPを導入して物流コストの抑制と一元管理も目指す。

同社は現在まで中国市場で毎年二桁成長を見せており、2020年には化粧人口3.7億人と見込んでいる。今後さらなるSCM強化は欠かせないとしている。

最後に、中国物流を「スピードとフレキシブル、そしてローコストオペレーション」が成功の大きなポイントだと述べた。

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